腰痛持ちにはベッドよりも布団がいいのでは?

結論:人それぞれのおかれた状況が異なる。腰痛とどのように向き合うかによって布団とベッドを選択する

一番大事なことは、自分が腰痛と

「どのように向き合っていくのか?」

です。

おそらく、今回の質問者は若い方だと思います。
若い腰痛持ち
長年腰痛があるのだけど、

「何とかして克服したい!」

と、思われているはずです。腰痛持ちの方にもいくつかの種類があります。以下の2種類の方がいます。

◆腰痛持ちの種類

  • 腰痛を克服しようと思っている人、
  • 腰痛をあきらめて、長く付き合おうと思っている人

克服には限度がある

若い方でしたら、未来があります。何とか克服して、「結婚」や「就職」など、前向きに考えたいです。
結婚
逆に、ご高齢者の方でしたら、もう散々若い頃に働いてきました。これ以上、体に鞭を打って腰痛を克服できません。また、どんなに努力をしても、人は永遠に生きられるわけではありません。やがて老い、力を失ってゆきます。
高齢者

すると、どうやってもいつか老いを受け入れて行かなければなりません。人はいつまでも若く居られるわけではないため、必然的に克服する考えではなく、「上手く付き合って行く」考えを持たないといけなくなります。

経済的事情

世の中には、ベッドが良いとか、布団が良いとか様々言われますが、それはその人それぞれのおかれた立場によって異なります。10代とか20代の方でしたら、布団を選ぶべきです。

僕も布団を使っています。

僕が布団を使う理由は腰痛のためではありません。単に部屋が広く使えるからです。
押し入れ
部屋のスペースの有効利用のために布団を選んでいます。布団は折りたたんで押し入れに収納できます。
布団をたたむ
たぶん、若くて、毎月の稼ぎが20万円以下の方でしたら必然的に和室で暮らされるはずです。部屋が狭くても布団をしまえば広く使うことができます。使うときだけ押し入れから出せば済むでしょう。端的に言えば、必要な家賃を安く抑えられます。

家賃が安いなら、それほど沢山働かなくても生活して行けます。余計な苦労を背負わないため肉体の苦労が減り、腰痛になる頻度も減ります。

ところがなぜか、人によって家賃の高めの洋室で暮らす人もいます。
ベッド
ベッドを置ける広さの洋室は、家賃相場が高いです。

収入がそれに見合っていれば良いでしょう。家賃は一般的に収入の5分の1までなら生活が成り立ちます。家賃が収入の3分の1を超えると、家賃の滞納のリスクが増えると言われています。

いま、皆さんの中で家賃が収入の3分の1を越えている人は、ベッドの生活を見直して、布団を敷いて生活すると、苦労がグンと減って腰痛が治るかもしれません。

案外若い女性だと、オートロックのマンションで暮らし、ベッドを使って寝起きをしています。そして、家賃が収入の3分の1をオーバーし、食費を徹底的に削って何とか生活を成り立たせています。本当は早くに嫁に行かないと生活が成り立たないこともあります。

腰痛持ちは、生活のどこかに無理があるのだと言えます。若い女性の家賃10万円生活は完全に無理があります。これでは収支のバランスを考えると、相当働かないといけません。腰痛は避けられないです。

こういった経済面で明らかに不利な生活を強いられることがあるため、布団を用いることが腰痛の防止になる場合があります。

筋肉鍛錬効果は?

人によっては、布団を使った方が、「立ったり座ったりするときに筋肉を使う」という説を唱えることもあります。例えば下図をご覧になってください。
布団とベッドの立ち上がる高さの差
布団とベッドに寝ている人を頭側から見た図です。向かって左が布団、右がベッドです。すると、立位の顔の位置まで立ち上がる距離を比較すると、布団で寝た方が距離が遠くなります。ベッドで寝た方が距離が短いです。距離Aの差が生じています。

腰痛を克服する考えでしたら、この距離Aの分だけ筋肉トレーニングになります。逆に腰痛と付き合う考えでしたら、距離Aの分だけベッドは楽ができます。

ただし、筋肉鍛錬効果は現実としてあるのでしょうけど、寝起きするのは朝と夜の1回づつです。他の起き上がりは、せいぜい夜中にトイレで目が覚めたときぐらいでしょう。現実的には立ち上がる1回の動作が筋トレにはなりません。そこまでの効果はないため、日常の仕事の場面の方が、もっと筋肉鍛錬効果があります。例えば、通勤の徒歩移動の方が足腰の鍛錬にはなるでしょう。
徒歩

布団の起き上がりには筋肉鍛錬効果は、ほぼないです。

布団の感触が腰に良いのでは?

他には、昔からベッドよりも布団の方が、「腰にしっくりくる」という感性に基づく説があります。触った感触として、ベッドよりも布団の方が触り心地が良いと思えるなら布団を使ってみても良いでしょう。腰痛診療ガイドラインでは、腰痛患者には「中硬度の寝具」を用いることが良いとしています。

もっとも危険視されているのが、一般にはスプリングベッドだとされます。これは理由が定かではないのですが、「深く沈む」からだと言われます。深く沈むと、うつ伏せに寝たときに腰が反ってしまいます。
スプリングベッドは腰が沈む
一晩中腰が反ったまま寝ていると、腰の関節が反りすぎて痛くなります。

基本的には、沈み込みが全くない板の上に布団を敷くなら、布団で寝るのもベッド寝るのも大差はないと言えます。寝具の良し悪しは、本人の好みの問題や、感性によるものなので一概にどれが良いとは言えません。

寝る場所が深く沈まないのでしたら、布団を使っていただいても、ベッドで寝ても、寝る位置の高さだけの違いしかありません

収入面で特に差支えが無ければ広い洋室で生活し、ベッドを使うと良いでしょう。収入が乏しい人は、和室で布団を使って寝た方が生活の無理がありません。ただし、誰しもいつかは年老いてしまいます。高齢になって老いを受け入れないといけない状況であれば、最終的にはベッドに行き着くはずです。
ぎっくり腰

睡眠・寝る

万能の治療である睡眠は独立カテゴリーにしてます。

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